日 時:2019年11月9日(土)~13日(水)
参加者:会長エレクト、国際奉仕委員長
2019年11月9日から13日まで、国際奉仕活動としてフィリピンを訪問しました。そこで、姉妹クラブのマカティセントラルロータリークラブ(RCMC)創立記念式典へ参加、そして3つのプロジェクトを行いました。
午後マニラ空港着。夕方、RCMCの第34回創立記念式典に参加。会場はマニラホテルのプレジデンシャル スイート、一般に公開する事はない要人専用の1500㎡のスイートルームで開催されました。主な招待客は、当クラブ、韓国ヨンジュRC、バンコク・サイアムミンRC、地区ガバナー、そして前大統領アロヨ夫妻です。国際色豊かで厳か且つ優雅な式典でした。各クラブからのスピーチ、ギフト交換、パフォーマンスと交流を深めることができました。
“Feeding activity for undernourished children”
市内から1時間ほどのLas Piñas City Barangayで5歳から7歳までの50人の栄養不良の子供たちへのを行いました。RCMCと当クラブ、韓国、タイのロータリークラブ合同での活動で子供たちとも交流がはかれました。フィリピンでは、このようなプロジェクトが各地方自治体の要請で日常的に行われています。
“First 1000 Days” project for teenage and first-time mothers
昨日の会場に隣接する公民館で、比較的貧しく若いシングルマザー15人を対象にしたプロジェクトが開催され参加しました。6ヶ月に渡る妊婦への、栄養サプリや食品、養育用品等のサポートをするものです。RCMCのBobby会長、Jeffly前会長をはじめ地域スタッフによる講習が行われました。私たちはその後の育児用品や食品の提供などを手伝いました。フィリピンでは、まだ発育段階の初期に亡くなる幼児が多くいます。基本的なサポートとレクチャーの重要さがよくわかりました。
参考資料:First 1000 Days (人生の最初の1000日間)
無事に生まれて、すくすく育つ―私たちの生活で思い描く人生のスタート。
しかし、世界には幼くして失われている命がたくさんあります。5歳の誕生日を迎えることなく、命を失う子どもたちは年間560万人。45%にあたる約266万人は、生後1か月以内に亡くなっています。5歳未満の幼い子どもたちの命を脅かす大きな要因に、栄養不良があります。下痢や肺炎などの病気は、日ごろから栄養が足りていない体をあっという間に衰弱させ、命を奪っています。
“発育阻害”と呼ばれる慢性栄養不良は、見た目には“年令のわりに身長が低い”状態です。
やせ細る急性栄養不良と比べると、緊急度や優先度が高い課題と認識されてきませんでした。
栄養と発育に関するさまざまな研究によって、発育阻害がもたらすさまざまな影響が浮き彫りになりました。発育阻害になれば、神経や脳の発達に影響が生じ、将来的には教育や所得の面にも影響を及ぼすこと。発育阻害の女の子がやがて出産すれば、生れてくる子どもが発育阻害になりやすく、連鎖してしまうこと。同時に、胎内にいる時から2歳の誕生日までの“人生最初の1000日”に適切な栄養を取り、ケアを受けられれば、子どもが病気にかかりにくくなり、命や成長を守られることもあきらかになりました。
“Antipolo the Missionaries of Charity”
本年もMr. Junのご協力のもと訪問してきました。早朝より寄付の品物を調達。米150kg、砂糖、油、粉ミルク、缶詰、オムツ、お菓子など寄付しました。この院は全て寄付により運営しており、シスターから当クラブに対して多大な感謝の言葉をいただきました。その後は、生前お世話になったYokoさんのお墓参りに行ってきました。
今回は、プロジェクトだけでなくRCMCのBobby会長の事務所を訪問しフィリピン情勢について話をしたり、彼の家族と対話する時間がありました。Jeffly前会長からは自宅招待を受けてRCMCメンバーと忌憚のない会話ができました。大変有意義な訪問となったと感じました。