• 国際ロータリー第2660地区 大阪イブニングロータリークラブ

実施日

2005年11月3日(祝)

趣旨説明

このたび当クラブが創立20周年を迎えるに当たり、平野環濠の草刈・清掃を実施する事を決定致しました。
平野は環濠自治都市として発展してきました。しかし、現在、環濠は杭全神社の横に一部(200m位)が残っているだけです。ここは平野区のシンボルであり、雑誌、またはテレビなどで必ず放送される場所です。杭全神社と共に、環濠は市民にとっても観光者にとっても重要な場所であります。
平野区(および東住吉区)を奉仕区域とする当クラブにとって、当クラブが率先して平野の水環境とその周辺の環境を保全していくことで、より一層地域に密着した活動ができると考えます。

計画

まずは、11月3日(祝)の大阪市環境事業局主催「クリーンおおさか2005」の大阪市一斉清掃に参画致します。
将来的には、今も環濠には鯉が放流されておりますが、さらに鯉を放流致します。また、環濠脇には市民の憩いの場所としてベンチ等も設置する予定です。その他にも平野郷の地図を入れた環濠の説明板等の設置も考えています。

IM8組として

環濠の清掃・草刈は「ゆとりとみどり振興局」が業者に依頼し、年に1~2度程度実施されていますが、その期間の間に草が伸びてしまいます。空白期間を埋めるためにも、RI2660地区IM8組(大阪阿倍野、大阪阪南、大阪平野、大阪城南、大阪咲洲、大阪住之江、大阪住吉、大阪天王寺、大阪東南)各クラブに草刈のお力添えをお願いする予定です。

当日の様子

戦国期築造の平野環濠 草刈り清掃、整備へ

平野区平野宮町二丁目の杭全(くまた)神社(藤江正謹宮司)裏側の平野川沿いに唯一現存する平野環濠(かんごう)を整備しようと三日、大阪イブニングロータリークラブ(奥公男会長)主催のもと福祉ネット大和川や市内ロータリークラブなどが協力し、近隣住民を含めた約六十人によって環濠の草刈りと清掃が行われた。

「平野区誌」によると同環濠は戦国期ころ、平野郷町の本郷を取り巻くように作られ、まちの防衛、生活排水、農業用水、水運などに利用されていたという。近年の都市開発で水路の形をとどめる環濠はほかにはなくなり、同所も現在は舗装されポンプで水を循環させている。

同クラブ創立二十周年を記念し、市民や事業者と大阪市が一体となって美しい街をつくるために行う、大阪市一斉清掃「クリーンおおさか2005」の一環として独自に事業を行った。

かまを手にした参加者らが水路を覆う草を次々に刈っていくと、澄んだ水面があらわになった。知的障害者福祉作業所・紙再生工房(同区加美北六丁目)からも十五人が参加し、周辺の草刈りや集めた草の処理に奮闘。東南ロータリークラブから協力に来た会長の林銑吉郎さん(63)は「大変だったがきれいになって気持ちがいい」と話していた。

今後は環濠沿いにベンチを設置し、環濠の説明を記したプレートを表示する予定。会長の奥さん(53)は「これをきっかけに、平野川はじめ大阪の河川の水質向上につなげていきたい」と期待していた。

(大阪日日新聞 2005年11月 6日/掲載許可取得済み)