コロナの影響により、なかなか計画が立てられずにいた職場見学会ですが、コロナの最近の状況を踏まえて、3月30日に実施しました。当日は、7会員の参加を得て、江戸時代より「くすりの町」として知られており、薬種中買株仲間といわれる組織が薬種の品質・目方の保証や適正価格を定めて、全国に供給していた道修町にある田辺三菱製薬史料館を訪れました。
田辺三菱製薬は1678年(延宝6年)初代田邊屋五兵衛が、大阪・土佐堀田邊屋橋(現・常安橋)南詰で、合薬「田邊屋振出薬」の製造販売を家業として、店舗を開いたことに始まり、以来、300有余年、医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献されてきました。史料館には、常に時代に先駆けて社会の役に立つ医薬品を提供し続けてきた企業活動と幾多の困難を乗り越えてきたフロンティア精神に関する歴史的資料が集められています。その中に、当クラブ会員に関連するもので、田邊家の姻戚でともに朱印船貿易を手がけた末吉家が寛永9年(1632年)清水寺に奉納した絵馬もありました。
史料館の見学後、「くすりの神様」として「神農祭」で有名な少彦名神社を参拝し、その後、そばしゃぶで有名な浪速そばで食事に舌鼓を打ちながら、会員相互の親睦を深め、貴重な時間を過ごすことができました。