• 国際ロータリー第2660地区 大阪イブニングロータリークラブ

4月15日、平野区の杭全神社内にある笈掛松の説明板を新しく取り付けました。

当クラブの前身である大阪阪和ロータリークラブが創立5周年記念として、杭全神社に松の植樹をし笈掛松の説明板を設置しました。それから30年の年月が過ぎ、木製の説明板は変色して文字も読めない状態になりました。今年は当クラブ創立35周年に当たり、その記念にこれを修復し、再度地域の活動に利用していただきたいと考えました。15日のお披露目には町の案内人「平野の風」のメンバーや歌手で平野区の歳末防犯啓発大使のあさひめこと中村美優さんにもお越しいただきました。

【笈掛松説明版の文言】

当社に伝わる平野郷社縁起によると、建久元年三月三日山伏が熊野證誠大権現の尊形を笈に入れて持ち来たり、牛頭天王と列べてお祀りすれば此の郷は末永く繁栄すると言って笈を境内の松の木に掛けて帰った。その夜、この松の木から一條の光が差し出で、不思議に思って開けてみると御神像が現れ大いに驚いた。この御神像をお祀りしたのが当社第三本殿ご鎮座の由来である。山伏が笈を掛けたと言い伝えられているのが「笈掛松」である。

千代を経ても 今も平野の神垣に 生そふ松の いやさかえゆく
     中納言 油小路隆典

と歌にも詠まれたように、杭全神社の森には美しい松の木がたくさんあった。中でも「笈掛松」や「影向松」とは有名で、それぞれ神社の起源にも拘わっていた。現在の笈掛松は、当会前身の大阪阪和ロータリークラブが、その創立五周年に当たり、此の郷の歴史文化を後世に伝え、又、地球の緑を永遠に守り続けるべく環境保全に全力を尽くすことを誓って平成三年二月二日に記念植樹を行ったものである。